作品の感想

「ミセス・ダウト」の感想。笑いが止まらない

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』でアカデミー助演男優賞を受賞したロビン・ウィリアムズと『ノーマ・レイ』と『プレイス・イン・ザ・ハート』でアカデミー主演女優賞を受賞したサリー・フィールドが共演した笑えて、泣けるコメディー映画が『ミセス・ダウト』だ。監督は『ホーム・アローン』、『ホーム・アローン2』で知られるクリス・コロンバスだ。

声優のダニエルは数多くの声を自由自在に操ることができるが、頑固で融通が利かない性格の男。その日もまた仕事で上司と対立し、仕事をあえなくクビになってしまう。しかし、根は楽天的な性格のダニエルはなんとそのまま学校へ子供たちを迎えに行って、息子の誕生日を祝うために自宅で大騒ぎをする。それを知った妻ミランダはダニエルに対する長年に亘る溜まりに溜まった不満を爆発させて、ダニエルに離婚を言い渡す。ダニエルは離婚を思いとどまるように言うものの、ミランダの気持ちは変わらず、離婚となってしまうのだった。裁判の結果、週に一度だけという条件で子供たちと会うことになった。
子煩悩なダニエルにとって愛する子供たちと引き離されてしまうのは本当に耐えられないことだ。そんなダニエルだが、ある日、ミランダが家政婦を募集していることを知る。そこで彼はメイクアップを知る兄の助けにより初老のイギリス人家政婦ミセス・ダウトになり、ミランダの家に行くことになる。運よく採用されたダニエルは初老の家政婦ミセス・ダウトとして働くことになる。
料理に悪戦苦闘したり、ミランダの夫に対する不満を涙を浮かべてしっかりと耳を傾けたりしていく姿はダニエルの変化を知ることができる。さらに子供たちに厳しく接して、勉強をきちんとさせる。自由奔放な家に秩序をもたらすのだ。
この映画はアメリカの結婚観を知るきっかけになる。日本の結婚とは是が非でも守るべき制度という考えであり、家同士の結びつきという考えだ。一方のアメリカの結婚観とは個人と個人の結びつきである。あくまでも個人の考え方が尊重されている。そのような考え方からすれば、アメリカ人にとって結婚とは日本のそれとは違い、是が非でも守るべき制度ではないということがわかるだろう。
ロビン・ウィリアムスがいくつもの声を自由自在に操るシーンは見事だ。また、ミセス・ダウトとダニエルと声を使い分けているシーンは笑いが止まらない。ミランダや子供たちに変装を見破られないかどうかというドキドキも味わえる。