作品の感想

「スピード」の感想。ノンストップアクションの金字塔!

1994年に公開されて爆発的ヒットとなった
映画『スピード』。息をつかせぬノンストップアクションと、キアヌ・リーブスの精悍な警察官姿に世界中が熱狂しました。

キアヌ・リーブス演じる主人公ジャックが腕につけていたG- SHOCKの時計が人気となり、スピードモデルとして流行。この画面に大写しになった時計はキアヌ・リーブス本人のアイデアによって撮影に使われています。当初はこの映画の出演に乗り気ではなかったものの、チャラい設定だったジャックを誠実に任務を遂行するキャラクターに変更することで、なんとか出演を決めました。体操の元オリンピック選手から指導を受けてトレーニングし、筋肉隆々の体を作っています。
オスカー女優のサンドラ・ブロックの出世作でもあり、当時のサンドラ・ブロックはキアヌ・リーブスと共演できるのが嬉しかったようです。この二人はその後も友人関係が続き、韓国映画のリメイク『イルマーレ』で再び共演しています。
悪役のデニス・ホッパーとキアヌ・リーブスは青春映画『リバース・エッジ』ですでに共演していて、デニス・ホッパーがキアヌ・リーブスを推薦したという話もあります。

ヤン・デ・ボン監督はこの映画が初監督で、これ以前は『ダイ・ハード』などで撮影監督をしていました。そこで培ってきたカメラワークがこの映画に活きています。『スピード』は低予算で撮らねばならず、年齢的にも後がないと感じていた監督はあらゆる手段を駆使して奮闘しました。映画から感じられる手づくりっぽいDIY感は監督の努力の賜物だったのです。

ロサンゼルスの高層ビルから始まり、バスで高速道路、空港を駆け抜け、次から次へと起こる難題に立ち向かわねばならないストーリーはドキドキの連続です。
走るバスが舞台という設定が疾走感を与えています。時速50マイル以下になるとバスの車体に取りつけられた爆弾が爆発するため、まさにノンストップで走り続けます。
そうすると当然、信号は無視せざるを得ないわけで、避けた拍子に対向車線に突っ込んであわや大惨事です。道路を子供が横切ろうが、ベビーカーを押した女性が歩道からはみ出してこようが、止まることはできません。ようやく一般道から建設途中の高速に入り、他に車はいないのでひと安心と思いきや、道路が未完成だったりします。

よく考えられたシナリオと、はまり役の俳優陣、そして監督の努力が上手く噛み合った本当に面白い映画です!