作品の感想

「タワーリングインフェルノ」の感想。人間ドラマ満載のディザスタームービー

今流行りの映画ではなく、泥臭くてもCGがなくても気合の入っているディザスタームービーが見たいと思っている人におすすめします。
人々の極限でのドラマを見たい方にも適していると思います。
また、往年のスター、スティーブマックイーンの映画を探している人にもぜひ見ておいて欲しい1本です。
さらに、火災だけでなく、建築の手抜き工事は今でもよくニュースで耳にするところですので、建築の関係者の方たちにも見て欲しいと思います。

作品情報

出演: スティーブ・マックィーン, ポール・ニューマン, ウィリアム・ホールデン, フェイ・ダナウェイ, フレッド・アステア

監督: ジョン・ギラーミン

ストーリー&見どころ

史上最高のパニック映画の1つ

摩天楼が興奮の炎に包まれる! 音声解説、数多くの未公開シーン、舞台裏に迫るミニドキュメンタリーなど、何時間にも及ぶ圧巻の特典を収録した。ポール・ニューマン、スティーブ・マックイーン、ウィリアム・ホールデン、フェイ・ダナウェイら豪華競演で贈る、アクションサスペンスの草分けとも言うべき本作は、1974年のオスカー(撮影賞、編集賞、歌曲賞)に輝いた。天高くそびえるビルの落成式当日、電気系統の故障により階下で火災が発生。祝賀ムードは一転、地獄絵巻が繰り広げられる!

アマゾンより

「タワーリングインフェルノ」のネタバレなしの感想

私は小さいころ、家が火事になりそうなことがあってから、火事に対してとても恐怖心を持っていました。
そんな私がこんな映画を見ようと思ったのは、映画が好きだったことと、人々が極限で見せる人間ドラマがすきだったからです。
この映画はそんな私の期待にばっちり応えてくれました。
複数のキャラクターがいろいろな問題を抱えているところでおこる災害は、彼らの本心が出てきます。
いい人そうな人が実は心の狭い人だったり、悪びれていた人が実は心根の優しい人だったり。
そうした、人の心の構造が垣間見える映画だったので、これは私の人生の中でも一二を争う作品です。
また、この作品は最初映画館で観ましたが、後年テレビ放映された時、私の好きな声優さんがたくさん吹き替えをしていてくれたので感激しました。
さらに、近年新しく吹き替えが録音し直された時にもまた、魅力ある声優さんの吹き替えだったのでとても嬉しく思いました。
吹き替えに関してもこの作品は私の中の傑作です。




※ここからはネタバレありの感想になります。まだ見ていない人でネタバレはちょっと困るって方は見ないようにしてください。



「タワーリングインフェルノ」のネタバレありの感想

これは古い作品なので、特撮にCGはありません。
現代では炎もCGで作られていて安全ではありますが、重さやリアルさに欠けるところがあると感じます。
ところが、この大火災の映画では炎はすべて本物です。
見ているだけでも熱く感じてしまいそうなのです。
また、失火の原因は手抜きのための電気のショートからだったのですが
この原因について、最近この映画のレビューに「あんなことでショートするわけはない」などということが書かれていました。
でも、この映画ではそんなことは小事なのです。
やはり目を見張るのは、人々のドラマと行動です。
こうした映画にありがちなのは、良い人が亡くなってしまうパターンです。
ここでは、火災から脱出しようとした展望エレベーターでそれがおこりました。
火災の爆風でエレベーターが破損してしまいます。
それで子どもを抱えた女性が子どもを守るために、その破損したところから落下するところがあるのです。
ここでは泣けてしまいましたが、同じこの展望エレベーターのドラマではもう一つ忘れられないシーンがあります。
宙ぶらりんになっている展望エレベーターを助けるために、主人公で消防隊のボスが出動します。
先にいた消防隊員とボスがエレベーターを切り離してヘリコプターで吊り上げて降ろそうという場面。
また爆発が起きて消防隊員があわや落下しそうになったのです。
その時ボスが手をつかんで落下は止めましたが、地面に戻るまでボスは隊員をぶら下げていたのです。
そして無事、生還した後のこと、ボスと隊員が無言でうなづいて握手するのです。
その時のボス、スティーブマックイーンのかっこいいことといったらありませんでした。
最終的には、犠牲を払いながらも鎮火するのですが、ラストにまたひとつ泣けました。
それは、展望エレベーターから落ちた女性の猫が助け出されていて、その猫が女性と愛を交わしたおじさんに渡された時でした。
きっと見る人にとって、それぞれ心に残る場面があると思います。
そういう意味でも、こうしたドラマのあるディザスタームービーはこれからも作って欲しいなと思っています。