作品の感想

「シェイプ・オブ・ウォーター」の感想。まさに異色のラブストーリー

・恋愛映画が好きだけれど、毎回お決まりのパターンに慣れてしまった…甘いだけじゃない大人のラブストーリーを見たい!
・ただ面白いだけじゃなくて、人間の根底に触れるような、考えさせられる映画が好き!
・映画の中に出てくる音楽や風景、登場人物の服装も楽しみたい!
・生まれ育った環境はあまり恵まれていないけれど、ひたむきにポジティブに頑張る主人公に共感したい
そんな方にオススメです。男女関係なく楽しめる、深くて壮大なラブストーリーです。

作品情報

出演: サリー・ホーキンス, マイケル・シャノン, リチャード・ジェンキンス, ダグ・ジョーンズ, マイケル・スタールバーグ
監督: ギレルモ・デル・トロ

ストーリー&見どころ

1962年、アメリカ。政府の極秘研究所で清掃員として働くイライザはある日、施設に運び込まれた不思議な生きものを清掃の合間に盗み見てしまう。“彼”の奇妙だが、どこか魅惑的な姿に心を奪われた彼女は、周囲の目を盗んで会いに行くようになる。幼い頃のトラウマからイライザは声が出せないが、“彼”とのコミュニケーションに言葉は必要なかった。次第に二人は心を通わせ始めるが、イライザは間もなく“彼”が実験の犠牲になることを知ってしまう。“彼”を救うため、彼女は国を相手に立ち上がるのだが――。

アマゾンより

「シェイプ・オブ・ウォーター」のネタバレなしの感想

人は誰しも、コンプレックスや欠けた部分があるものです。病気や障害を持っていたり、才能がなくて何事もうまくいかなかったり、周りとうまく馴染めなかったり…でも、必ず自分に合うフィールドがある。主人公をはじめ、登場人物たちの生きる姿を見るとそう感じます。恋愛でも同じです。誰からもモテない人や、毎回失敗する人。いろいろな人がいると思います。主人公もきっとその一人だったのでしょう。ただ一人、自分と分かり合える運命とも言える存在に出会った主人公の顔は、とてもキラキラしていました。私にもいつかきっと、その人のためなら何事も顧みず突き進める、そんな人に出会えたらいいな、と考えながら見ていました。私の心を楽にしてくれた作品となりました。





※ここからはネタバレありの感想になります。まだ見ていない人でネタバレはちょっと困るって方は見ないようにしてください。



「シェイプ・オブ・ウォーター」のネタバレありの感想

凶暴な半魚人の「彼」が、イライザに出会った瞬間たちまち一人の人に見えました。私たちの中では、人間とその他の生物を全く別のものとして区別して考えることが当たり前になっています。でも、このシーンの「彼」を見て、本当は彼らと私は同じなのかもしれないと思いました。言葉が通じなくて、見た目が違う。ただそれだけなのだと。さらに、極秘研究所からこっそり「彼」を連れ出して、イライザや友人たちがかくまうシーンも感動しました。今までイライザは目立たないように生きてきたので、これからも清掃という仕事をして、ひっそりと人生を終えていくつもりだったのかもしれません。少なくとも、私にはイライザは積極的なタイプにはとても見えませんでした。しかし、「彼」を連れ出す時の彼女の行動力には凄まじいものがありました。周りに何を言われても、自分の運命を信じて突き通すイライザ。本当に人生をかけたいものに出会ったのだな、と思いました。最後のシーンは、正直驚きました。無事に海に逃げられることになった「彼」。イライザがてっきり「彼」と離れ離れになってしまうと思いましたが、驚くことにイライザも海に飛び込んだのです。イライザは本当は、人間として生まれてくるべきではなかったのかもしれないと思いました。